SEL & SEL-8とは

●SELとは
  SEL(Social and Emotional Learning)とは,欧米諸国で広く実践され重要性が認識されている数多くの心理教育プログラムの総称
 です。

 〇SELの説明
  全ての子どもや大人が,健康なアイデンティの発達,情動の管理と個人・集団の目標達成,他者への共感の喚起と表明,支持関係   の構築と維持,そして責任と思いやりのある決定ができるように,知識,スキル,態度を獲得して使えるようになる過程
                    アメリカのNPO CASEL(キャセル)の説明 https://casel.org/what-is-sel/

  自己の捉え方と他者との関わり方を基礎とした,対人関係に関するスキル,態度,価値観を育てる学習
                    小泉令三 (2011). 子どもの人間関係能力を育てるSEL-8S (第1巻) ミネルヴァ書房

 ○子どもの問題行動と人間関係能力
  子どもの問題行動や学校不適応(不登校,いじめ,非行,薬物乱用,携帯電話やインターネットに関わる問題)の根底には,周囲の人
  との人間関係の持ち方の不適切さがあります。

 ○SELへの期待
  人間関係の基礎をなす社会的能力は従来生活の中で育まれるものでしたが,生活環境の変化からそれらを身につける機会が減少し,今
  では学校で育むことが期待されています。

 ○欧米諸国での実践効果
  たとえばアメリカのコネチカット州ニューヘブン市では,市全体での取組によって問題行動の減少や学力向上,さらには高校中退者の
  減少などの顕著な効果が報告されています。

●SEL-8学習プログラムとは 
  SEL-8学習プログラム(Social and Emotional Learning of 8 Abilities)は,SELで共通して注目されている社会的能力を日本の教
 育事情に合わせて効果的に育成できるように工夫した学習プログラムです。

 ○8つの社会的能力を育てる
  ①自己への気づき,②他者への気づき,③自己のコントロール,④対人関係,⑤責任ある意思決定,⑥生活上の問題防止のスキル,⑦
  人生の重要事態に対処する能力,⑧積極的・貢献的な奉仕活動,という8つの能力を育みます。

 ○他の心理教育プログラムとの違い
  特定あるいは一部の能力に注目したプログラムが多いなか,本プログラムは子どもの社会的能力を総合的に育てることができます。